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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~

輝がこの夢のような夜のために選んだのは〝歓びの歌〟であった。しっとりとしたバラードも情熱的な曲も良いかもしれない。でも、何より今の自分の心を表しているのは、この曲のように思えたからだ。
弾むようなときめきや、心の浮き立つ様をこの曲に乗せて大好きな男に届けることができれば、どんなにか嬉しいことだろう。
そして、最後に、この素敵な夜を飾る曲は、これしか考えられなかった。〝歓びの歌〟が終わると、今度はスローなバラードになった。
そう、〝雪の華〟。中島美嘉の歌う輝のお気に入りの曲だ。大好きな男に大好きなとっておきの曲を贈る。もちろん輝一人の一方的な思い込みにすぎないが、今年の冬最高の想い出になるだろう。
少し哀切を浴びたバラードがシャンデリア煌めく店内に響き渡る。そのすばらしい旋律の名残はかなり長い間、周囲を漂っているようだった。
弾むようなときめきや、心の浮き立つ様をこの曲に乗せて大好きな男に届けることができれば、どんなにか嬉しいことだろう。
そして、最後に、この素敵な夜を飾る曲は、これしか考えられなかった。〝歓びの歌〟が終わると、今度はスローなバラードになった。
そう、〝雪の華〟。中島美嘉の歌う輝のお気に入りの曲だ。大好きな男に大好きなとっておきの曲を贈る。もちろん輝一人の一方的な思い込みにすぎないが、今年の冬最高の想い出になるだろう。
少し哀切を浴びたバラードがシャンデリア煌めく店内に響き渡る。そのすばらしい旋律の名残はかなり長い間、周囲を漂っているようだった。

