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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~

「今度はこれに乗りたいわ」
「よし、これならいけるぞ」
聡が先に乗り込み、続いて輝が乗った。二人を乗せた箱が緩やかに動き出す。確かに、これなら聡でも大丈夫そうである。
観覧車はゆっくりと上昇していき、ついに最上に達した。
「凄いわ、ね。見て見て、町の灯りがあんなにまばゆく輝いてる」
今度は輝が歓声を上げる番だ。
窓の向こうを見ると、雲の切れ間から白いものが落ちているのが見えた。
「雪?」
輝の声音にいざなわれるように聡が窓を覗き込む。
「本当だ。また降ってきたみたいだね。道理で冷え込みが厳しくなったわけだ」
向かい合って座っていたはずの聡は、いつしかちゃっかりと輝の側に座った。
「よし、これならいけるぞ」
聡が先に乗り込み、続いて輝が乗った。二人を乗せた箱が緩やかに動き出す。確かに、これなら聡でも大丈夫そうである。
観覧車はゆっくりと上昇していき、ついに最上に達した。
「凄いわ、ね。見て見て、町の灯りがあんなにまばゆく輝いてる」
今度は輝が歓声を上げる番だ。
窓の向こうを見ると、雲の切れ間から白いものが落ちているのが見えた。
「雪?」
輝の声音にいざなわれるように聡が窓を覗き込む。
「本当だ。また降ってきたみたいだね。道理で冷え込みが厳しくなったわけだ」
向かい合って座っていたはずの聡は、いつしかちゃっかりと輝の側に座った。

