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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
そうですかと、オーナーが頷き、まじまじと輝を見つめる。
「何か?」
「いや、そのオーナーって、もしかしなくても僕のことですよね?」
「ええ。そうですけど」
いや、参ったなと、オーナーは頭をかいた。
「何しろ、そういう呼び方をされたことがないもんで。もし本間さんが良かったら、吉瀬と呼んでください」
「判りました、吉瀬さんで良いですね?」
はい、と、オーナー―吉瀬が笑顔で頷いた。
それからまた吉瀬がじいっと見つめてくるので、輝は居心地が悪くなった。
「あの―まだ何かありますか?」
と、吉瀬がハッとした顔になった。
「いや、別に何も」
言いかけて、少し躊躇った後、微笑んだ。
「何か?」
「いや、そのオーナーって、もしかしなくても僕のことですよね?」
「ええ。そうですけど」
いや、参ったなと、オーナーは頭をかいた。
「何しろ、そういう呼び方をされたことがないもんで。もし本間さんが良かったら、吉瀬と呼んでください」
「判りました、吉瀬さんで良いですね?」
はい、と、オーナー―吉瀬が笑顔で頷いた。
それからまた吉瀬がじいっと見つめてくるので、輝は居心地が悪くなった。
「あの―まだ何かありますか?」
と、吉瀬がハッとした顔になった。
「いや、別に何も」
言いかけて、少し躊躇った後、微笑んだ。