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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「ない!ない!ない!あれはない!」
更衣室に着いても怒りが収まらず、口を閉ざした私の代わりに、美怜が怒りまくっている。
「あれはホントにない!!」
「あぁー…同じフロアに行きたくないわ…」
「滝本さんて、いつもあんな…なの?ガッカリ!」
「そう。悪気がないから余計にね…」
「琴莉、今日はうちにおいで。何時になってもいいから一緒帰ろ?」
「そうだね。そうする?私と知花はそんなに残業しないだろうから、休憩室で待ってるわよ。」
知花と美怜が気を遣ってくれている。
気まずい一日になりそうだけど、二人を待たせないように頑張ろう。
身支度を整えて、更衣室で二人と別れ、営業フロアに向かった。
営業フロアに入るとすでに滝本さんがいて、一ノ瀬さんと話をしていた。
なんとなく近寄りたくはなかったが、フロアの入口から海外事業課までは営業企画課を通って行かなくてはいけないので、滝本さんと一ノ瀬さんの前を通らなくてはならない。
出来るだけ冷静を装って歩いていく。
近くまで行くと滝本さんと目が合い、滝本さんが一瞬固まったのが分かった。
「さっ、佐々木…」
「滝本さん、先程は美怜が失礼しました。」
滝本さんが何か言いかけたけれど、なんとも思っていないお詫びの言葉を言って、その場を通り過ぎた。
こんないつもの職場で、今朝の話なんて、正直したくはない。
収まりかけていた怒りが込み上げてきた。
今日は話しかけて欲しくない。
更衣室に着いても怒りが収まらず、口を閉ざした私の代わりに、美怜が怒りまくっている。
「あれはホントにない!!」
「あぁー…同じフロアに行きたくないわ…」
「滝本さんて、いつもあんな…なの?ガッカリ!」
「そう。悪気がないから余計にね…」
「琴莉、今日はうちにおいで。何時になってもいいから一緒帰ろ?」
「そうだね。そうする?私と知花はそんなに残業しないだろうから、休憩室で待ってるわよ。」
知花と美怜が気を遣ってくれている。
気まずい一日になりそうだけど、二人を待たせないように頑張ろう。
身支度を整えて、更衣室で二人と別れ、営業フロアに向かった。
営業フロアに入るとすでに滝本さんがいて、一ノ瀬さんと話をしていた。
なんとなく近寄りたくはなかったが、フロアの入口から海外事業課までは営業企画課を通って行かなくてはいけないので、滝本さんと一ノ瀬さんの前を通らなくてはならない。
出来るだけ冷静を装って歩いていく。
近くまで行くと滝本さんと目が合い、滝本さんが一瞬固まったのが分かった。
「さっ、佐々木…」
「滝本さん、先程は美怜が失礼しました。」
滝本さんが何か言いかけたけれど、なんとも思っていないお詫びの言葉を言って、その場を通り過ぎた。
こんないつもの職場で、今朝の話なんて、正直したくはない。
収まりかけていた怒りが込み上げてきた。
今日は話しかけて欲しくない。