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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
自分のデスクに着いて、パソコンを立ち上げ、就業準備をする。
手帳を見ながら今日の仕事内容を確認して、優先順位を決めてはみたけれど、自分の抱える仕事量にうんざりしてしまった。
「はぁ、定時は…無理かな。」
「ふふふ、佐々木さん、今日もデート?」
隣の席の1つ先輩の上田さんに笑って訪ねられた。
あぁ、別れたんですよーなんて説明するのもめんどくさいな。
「土曜日もデートだったんでしょ?いいわね。」
「あ、今日は…どっ、同期の友達と、約束があって…」
苦笑いで答えながら顔を上げると、斜め前のデスクに着こうとする滝本さんと目が合った。
焦って思いきり反らしてしまったけれど、なんでこんなに目が合うの?
まさか、見られてるの?私。
その日は、エントランスでの衝撃が大きすぎて、飲み過ぎの頭痛はどこかへ行ってしまったようで、体調不良に悩まされる事はなかった。
でも、やっぱり滝本さんとは気まずくて、何度も不自然に目を反らしてしまった。
同じ課の同じグループで話さないわけにもいかないから、余計に気まずかった。
職務以外の事で話しかけてくれるなという結界を張り続けたのもあり、神経がすり減った。
「もう、こんな時間…」
仕事に集中しすぎていたらしく、時計を見て驚いた。
帰る支度をして、更衣室に寄ったら21時近くになってしまう。
今広げている案件にキリがついたら上がろう。
"ごめん。今、終わった。
更衣室寄ってから向かうわ。"
フロアを出る時に美怜と知花にLINEを送って、更衣室に向かった。
手帳を見ながら今日の仕事内容を確認して、優先順位を決めてはみたけれど、自分の抱える仕事量にうんざりしてしまった。
「はぁ、定時は…無理かな。」
「ふふふ、佐々木さん、今日もデート?」
隣の席の1つ先輩の上田さんに笑って訪ねられた。
あぁ、別れたんですよーなんて説明するのもめんどくさいな。
「土曜日もデートだったんでしょ?いいわね。」
「あ、今日は…どっ、同期の友達と、約束があって…」
苦笑いで答えながら顔を上げると、斜め前のデスクに着こうとする滝本さんと目が合った。
焦って思いきり反らしてしまったけれど、なんでこんなに目が合うの?
まさか、見られてるの?私。
その日は、エントランスでの衝撃が大きすぎて、飲み過ぎの頭痛はどこかへ行ってしまったようで、体調不良に悩まされる事はなかった。
でも、やっぱり滝本さんとは気まずくて、何度も不自然に目を反らしてしまった。
同じ課の同じグループで話さないわけにもいかないから、余計に気まずかった。
職務以外の事で話しかけてくれるなという結界を張り続けたのもあり、神経がすり減った。
「もう、こんな時間…」
仕事に集中しすぎていたらしく、時計を見て驚いた。
帰る支度をして、更衣室に寄ったら21時近くになってしまう。
今広げている案件にキリがついたら上がろう。
"ごめん。今、終わった。
更衣室寄ってから向かうわ。"
フロアを出る時に美怜と知花にLINEを送って、更衣室に向かった。