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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「今日のお前、身体中から殺気を放ってて、どうしようかと思ったわ。」

"話しかけてくれるな結界"の事かな。
確かに神経使っていたけれど。

「仕事のスピードがあり得ないくらい早かったから助かってはいたけど、やっぱり気まずいのは辛かったな。」

「すみません、私も大人げなかったです。」

「いや、仕事には全く問題なかったし、俺が悪かっただけ。」

滝本さんはそう言って、また『すまん』と頭を下げた。

「あ、ビール飲んでもいい?」

あっ、もしかして…
私に許してもらうまで、ビールを飲むのを控えていたの?

「ふふっ、滝本さんがみんなに慕われる理由がよく分かります。」

「は…?」

「先輩、後輩関係なく、自分のミスはすぐに認めて謝って、全力で対処して…」

「…それは当たり前だろ?」

「そうだとしても、なかなか潔くできる人はいませんよ。プライドばっかり高くて、ミスを認めず押し付けようとする人のが多いような気がします。」

話をしている途中で、私が注文したパエリヤが届けられた。
なんてタイミングで持ってくるのよ。
しかも、すごいボリュームにクラッときた。

「今だって、私が許しますって言うまで飲みませんでしたよね?私は後輩…というか部下なんですから、私に構わず飲んだって誰も怒りませんよ。それに…私が機嫌を損ねていても無視し続けることも出来たはずです。」

「いや、それはさすがに気まずいだろ…」

「そう思ってくれるところが、みんな尊敬して付いてくるところなんですよ、きっと。」
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