この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「俺はそこが佐々木のいいところだと思ってるんだけどな。」
「そんな事を言ってくれるのは滝本さんくらいですねー!お世辞でも嬉しいです。ありがとうございます。」
「お世辞って…まぁ、いいか。」
「だって、大抵は"女らしくない"、"可愛いげがない"って言われて、"一人でも大丈夫だろ?"で終わりですよ?」
自虐的に笑って、残りのビールを飲む。
「確かにそれは自覚してますが、そんな私に持ち合わせてないものを要求されても、困ります。」
あれ、止まらなくなってきた…かも?
「付き合う前から大体分からないもんですかね?私がかわいく甘える感じに見えますか!?」
ヤバい、止まらない。
止めてくださいよ、滝本さん。
「まぁ…、今回は初めから私がつまみ食いの方でしたけど。」
「えっ?」
「あ…」
しまった、喋りすぎた。
「お前、つまみ食い…って…」
ずっと表情を変えずに黙って聞いていた滝本さんが、少し苦々しい表情になって呟いた。
「自分で自分をそんな風に言うなよ。」
「だって…言いたくもなりますよ。私と付き合う前からすでにかわいい本命の彼女がいて、私は初めっから"浮気相手"だったんですよ?」
私の反論に押されて、また滝本さんが黙り混む。
「都合よく扱われた方は卑屈にもなりますって!」
本格的に止まらなくなって、本命の彼女とのデキ婚まで全てを話してしまった。
「それは…最低だな…」
滝本さんは全てを聞いた後、そう呟いた。
私は酔っ払って全てをぶちまけたせいか、なんとなくスッキリした気分になっていたけれど、目の前の滝本さんは明らかに機嫌が悪くなっていた。
「そんな事を言ってくれるのは滝本さんくらいですねー!お世辞でも嬉しいです。ありがとうございます。」
「お世辞って…まぁ、いいか。」
「だって、大抵は"女らしくない"、"可愛いげがない"って言われて、"一人でも大丈夫だろ?"で終わりですよ?」
自虐的に笑って、残りのビールを飲む。
「確かにそれは自覚してますが、そんな私に持ち合わせてないものを要求されても、困ります。」
あれ、止まらなくなってきた…かも?
「付き合う前から大体分からないもんですかね?私がかわいく甘える感じに見えますか!?」
ヤバい、止まらない。
止めてくださいよ、滝本さん。
「まぁ…、今回は初めから私がつまみ食いの方でしたけど。」
「えっ?」
「あ…」
しまった、喋りすぎた。
「お前、つまみ食い…って…」
ずっと表情を変えずに黙って聞いていた滝本さんが、少し苦々しい表情になって呟いた。
「自分で自分をそんな風に言うなよ。」
「だって…言いたくもなりますよ。私と付き合う前からすでにかわいい本命の彼女がいて、私は初めっから"浮気相手"だったんですよ?」
私の反論に押されて、また滝本さんが黙り混む。
「都合よく扱われた方は卑屈にもなりますって!」
本格的に止まらなくなって、本命の彼女とのデキ婚まで全てを話してしまった。
「それは…最低だな…」
滝本さんは全てを聞いた後、そう呟いた。
私は酔っ払って全てをぶちまけたせいか、なんとなくスッキリした気分になっていたけれど、目の前の滝本さんは明らかに機嫌が悪くなっていた。