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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「他に好きな人が出来たんだって。」
一通り晩ごはんの準備をして、三人で鍋を囲んでテーブルに着いた時、思わず口から言葉が飛び出していた。
「「……はっ?」」
美怜と知花がポカンとしている。
二人に構わずしゃべり続けた。
「相手の子は同じ会社の後輩なんだって。それで、その子に子どもが出来たんだって。で、結婚するんだって。デキ婚だって!デキ婚!!」
美怜と知花にも突然の事だから、二人とも『はぁ』とか『あぁ』とか気の抜けたような返事しかしない。
「しかも、私と付き合う前からその子と付き合ってたんだって。」
「えっ?」
「それって、好きな人が"出来た"じゃないよね!?私のが後なんだもん。」
「そっ、そうだね…」
「私が"浮気相手"だったって事だよね!」
「………うん。」
お肉や野菜をしゃぶしゃぶしながらも、ゴクゴクとビールを流し込む。
「ねぇ、全然酔えない。全っ然酔えないぃ!」
美怜と知花はお酒が弱いから、自分で買い込んで来たお酒をスーパーの袋から物色する。
「…琴莉。スーツだし、今日仕事だったんでしょ?疲れてるんだし、ゆっくり飲もう?」
「そうだよ。今日はちょっとペースが早すぎだよ。話ならいくらでも聞くから、始めからそんなにとばさないの!」
「だって、あいつがっ!」
「分かった!分かったからっ。お酒の前にちゃんとごはん食べなさい!話はそれからよ!」
一通り晩ごはんの準備をして、三人で鍋を囲んでテーブルに着いた時、思わず口から言葉が飛び出していた。
「「……はっ?」」
美怜と知花がポカンとしている。
二人に構わずしゃべり続けた。
「相手の子は同じ会社の後輩なんだって。それで、その子に子どもが出来たんだって。で、結婚するんだって。デキ婚だって!デキ婚!!」
美怜と知花にも突然の事だから、二人とも『はぁ』とか『あぁ』とか気の抜けたような返事しかしない。
「しかも、私と付き合う前からその子と付き合ってたんだって。」
「えっ?」
「それって、好きな人が"出来た"じゃないよね!?私のが後なんだもん。」
「そっ、そうだね…」
「私が"浮気相手"だったって事だよね!」
「………うん。」
お肉や野菜をしゃぶしゃぶしながらも、ゴクゴクとビールを流し込む。
「ねぇ、全然酔えない。全っ然酔えないぃ!」
美怜と知花はお酒が弱いから、自分で買い込んで来たお酒をスーパーの袋から物色する。
「…琴莉。スーツだし、今日仕事だったんでしょ?疲れてるんだし、ゆっくり飲もう?」
「そうだよ。今日はちょっとペースが早すぎだよ。話ならいくらでも聞くから、始めからそんなにとばさないの!」
「だって、あいつがっ!」
「分かった!分かったからっ。お酒の前にちゃんとごはん食べなさい!話はそれからよ!」