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12→13
第1章 0001
『んっ…………?』
真っ暗な室内、に射し込む一筋の光。
それが朝日だと云うことに気付いたとき、わたしはこの光景に違和感を覚えた。
わたしの寝室は朝日なんか入ってこない。
寝ぼけ眼な頭を必死に動かして、わたしはこの状況を考える。
『…………昨日、居酒屋で飲み会……。』
あれ、誰と…あぁ、会社の飲み会だ。
それで……退屈すぎて、ひたすら元を取るために飲み食いして……………
で。どうしたんだっけ。
『っかしいな……記憶飛ぶほど飲んだこと無かったのに……。』
泥酔なんてしたこともないのに。
なのになんでこんなにポロっと綺麗に忘れているのだろうか。
「……………で、その一人芝居、いつまで続ける気だ?」
『ぎゃあっ!!!!!』
い、いいいつから、いつからいたんだ!?
というか何故居るんだ?!
『えっ、あっ、えっ?えっ?』
「お早う。枢木。」
『おはっ、お早う御座います……しゅ、にん?』