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遅咲きのタンポポ
第2章 まさかの出会い
一人ベッドに転がると、ふと、2度目に転けかけたとき、抱きしめられた感触が蘇って、急に恥ずかしくなった。
アクシデントとはいえ、男の人に抱きしめられたのなんて、彼氏がいた時以来だったから…
思い出すと、そう言えば趣味のいいスーツを着てた気がする、とか。
顔立ちも整ってたな、とか。
タクシーに乗せられたくだりは強引だったけど、嫌ではなかったな、とか…
細身に見えたのに、私の身体を支える腕が意外と力強かったな、とか…
かなり、ハイレベルな人だったように思う。