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遅咲きのタンポポ
第3章 待ち合わせ⁉︎

「…はい…」

不機嫌そうな低い声にちょっと焦りながら

「あ、あの、昨日は、どうもありがとうございました」

声のトーンが一変する。

「あっ、ああ!昨日の!
あ、ハイ、あ、連絡くれたんだ、ありがとう!」

その反応で、第一声は未登録の番号からの電話に対する警戒だったのだと分かった。

「足、大丈夫だった?捻ったりしてない?膝も擦りむいたりしてなかったかな?」

「あっ、はい。それは大丈夫です。かえってタクシー呼んでもらって、申し訳ありませんでした。」

「いや、それはいいんだけどね」

まぁ、会社の経費だもんね…とは言えないけれど。

「この後の予定はある?」

予想外の言葉に一瞬頭が対応できなかった。

「予定?ありませんけど、それが…?」

「良かった。じゃ、君の家から三宮まではどのくらいかかるの?」

「一時間弱ですけど…」

「そう。じゃ、13時、半頃ならいけるかな?」

「え?何の話ですか?」

「待ち合わせ。お詫びしないとね。」

「いえ、そんなの結構です。タクシー呼んでもらっただけで充分ですので!」

「それは足のお詫び。今日は靴のお詫び。」

「靴は、大丈夫です。もう古い靴でしたし」

「それじゃ俺の気がすまない。三宮と元町どっちが便利?移動は阪急?阪神?ジェイアール?地下鉄?」

「は、阪神か、ジェイアール…」

「じゃ、13時半に、元町駅東口の交番前で待ってるから。」

それだけ言うと電話を切られた。

待ってるからって言われても…

慌てて掛け直したけど、確信犯なのか電話は繋がらなかった。

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