この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅咲きのタンポポ
第9章 はじめて
何このシステム…
ナビの自動音声案内なら知ってるけど、人が案内してくれるの?
さすが高級車は違うわ…
「阪急百貨店で宜しいですか?」
オペレーターの案内を受けて梶井さんが微かに後部座席に顔を向ける。
「うん、お願いします。ついでにお茶菓子でも買って行こうか。沙織ちゃんいるからお茶位淹れるだろうし。」
「あ、じゃ、せめてそれは私が!あ、ていうか靴買ったらそんないいお菓子は買えないかな…」
「え?お客さんにお菓子なんか買わせられないよ!靴も俺が買うし。」
「で、でも…」
「もう友達じゃないでしょ?だからそのくらいさせて?あ、でも、沙織ちゃんの気がすまないなら、お菓子だけはお願いしようか?靴は俺からのクリスマスプレゼントってことでどう?1週間遅れだけど。」
そして小さい声で、
「本当は友達だって割り勘させてたのも心苦しかったんだ。プレゼントもしにくいし。女の子にお金出させるなんて今までしたことないんだからね…」
と、まるで責めるように耳元で呟く。
どんだけお坊ちゃんなのよこの人…
ていうか!
お菓子買うのは全然構わないけど何買えばいいの⁉︎
友達やお姉ちゃんのウチに遊びにいく手土産のレベルじゃない気がする!
ナビの自動音声案内なら知ってるけど、人が案内してくれるの?
さすが高級車は違うわ…
「阪急百貨店で宜しいですか?」
オペレーターの案内を受けて梶井さんが微かに後部座席に顔を向ける。
「うん、お願いします。ついでにお茶菓子でも買って行こうか。沙織ちゃんいるからお茶位淹れるだろうし。」
「あ、じゃ、せめてそれは私が!あ、ていうか靴買ったらそんないいお菓子は買えないかな…」
「え?お客さんにお菓子なんか買わせられないよ!靴も俺が買うし。」
「で、でも…」
「もう友達じゃないでしょ?だからそのくらいさせて?あ、でも、沙織ちゃんの気がすまないなら、お菓子だけはお願いしようか?靴は俺からのクリスマスプレゼントってことでどう?1週間遅れだけど。」
そして小さい声で、
「本当は友達だって割り勘させてたのも心苦しかったんだ。プレゼントもしにくいし。女の子にお金出させるなんて今までしたことないんだからね…」
と、まるで責めるように耳元で呟く。
どんだけお坊ちゃんなのよこの人…
ていうか!
お菓子買うのは全然構わないけど何買えばいいの⁉︎
友達やお姉ちゃんのウチに遊びにいく手土産のレベルじゃない気がする!