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素直になれなくて
第1章 新入社員
コピー室から出てきた田坂は、廊下にいる浅井に気がついた。
「立ち聞きですか?」
「遊びなら、手を引いてくれ。」
「遊びで抱いたりしませんよ?」
浅井は田坂の胸ぐらを掴む。
「昨日、会ったばかりだろ?」
「俺は前から知っている。彼女は気が付いてないけどね…」
「なっ、どういう事だよ?」
「少なくとも、浅井さんより長い間、彼女の事好きですよ。」
田坂はニヤリと笑った。
「良かったよ。浅井さんが手出さずに居てくれて。」
浅井が、田坂からゆっくり手を離す。
「諦めるなんて言ってないぞ。俺は。」
田坂は、服装を整えると、ニヤリと笑った。
「じゃ、俺が一歩リードって事で。」
悠里はコピー室から出ると、目の前に睨み合ってる浅井と田坂がいた。
「ちょっと、ケンカ?止めなさいよ?」
「誰のせいだよ?「」
と呟く浅井を不思議そうに見つめる。
「それ、持ちますよ?」
悠里が持っている大量の資料を受け取ると、悠里の腰に手を回した。
「ちょっと、何してるの?」
悠里に手を叩かれる。
「いいじゃないですか?悠里先輩?」
「山城さんでしょ?」
「だって、浅井さんは悠里って呼び捨てじゃないですか?」
浅井は、悠里の腕を掴むと、田坂から引き離す。
「そろそろ会議だろ?行くぞ。」
「あ、うん。」
「」この資料、第一会議室にセットしますね。」
田坂が言うと、
「あ、里内さんにも手伝ってもらってね。今後は彼女が事務仕事、メインになっていくから。」
「了解です。」
田坂はニッコリと笑って、フロアに戻って行った。
浅井は、悠里の腕を掴んで、そのまま給湯室に入って行く。
「ちょっと、浅井?何?何か怒ってる?」
浅井は、悠里のワイシャツの襟に手を掛けた。
「ちょっと、何?」
浅井は、悠里の鎖骨に付いたキスマークを見つめた。
「セクハラだよ?」
「田坂に付けられたのか?」
「なっ!」
なんで、浅井が知ってるの?まさかさっき…
「アイツの事…好きなのか?」
「そんなの…わかんないよ。」
「わからない奴に抱かれるのか?」
浅井は、不機嫌そうに言った。
「ごもっともです。」
「馬鹿か?」
悠里は、目を伏せて言った。
「でも、田坂くんは遊びだよ、きっと。」
「なんで、そう思う?」
「入社してから、誰にも告白されない私を、可哀想に思ったんだよ。だから…ボランティア?」
「立ち聞きですか?」
「遊びなら、手を引いてくれ。」
「遊びで抱いたりしませんよ?」
浅井は田坂の胸ぐらを掴む。
「昨日、会ったばかりだろ?」
「俺は前から知っている。彼女は気が付いてないけどね…」
「なっ、どういう事だよ?」
「少なくとも、浅井さんより長い間、彼女の事好きですよ。」
田坂はニヤリと笑った。
「良かったよ。浅井さんが手出さずに居てくれて。」
浅井が、田坂からゆっくり手を離す。
「諦めるなんて言ってないぞ。俺は。」
田坂は、服装を整えると、ニヤリと笑った。
「じゃ、俺が一歩リードって事で。」
悠里はコピー室から出ると、目の前に睨み合ってる浅井と田坂がいた。
「ちょっと、ケンカ?止めなさいよ?」
「誰のせいだよ?「」
と呟く浅井を不思議そうに見つめる。
「それ、持ちますよ?」
悠里が持っている大量の資料を受け取ると、悠里の腰に手を回した。
「ちょっと、何してるの?」
悠里に手を叩かれる。
「いいじゃないですか?悠里先輩?」
「山城さんでしょ?」
「だって、浅井さんは悠里って呼び捨てじゃないですか?」
浅井は、悠里の腕を掴むと、田坂から引き離す。
「そろそろ会議だろ?行くぞ。」
「あ、うん。」
「」この資料、第一会議室にセットしますね。」
田坂が言うと、
「あ、里内さんにも手伝ってもらってね。今後は彼女が事務仕事、メインになっていくから。」
「了解です。」
田坂はニッコリと笑って、フロアに戻って行った。
浅井は、悠里の腕を掴んで、そのまま給湯室に入って行く。
「ちょっと、浅井?何?何か怒ってる?」
浅井は、悠里のワイシャツの襟に手を掛けた。
「ちょっと、何?」
浅井は、悠里の鎖骨に付いたキスマークを見つめた。
「セクハラだよ?」
「田坂に付けられたのか?」
「なっ!」
なんで、浅井が知ってるの?まさかさっき…
「アイツの事…好きなのか?」
「そんなの…わかんないよ。」
「わからない奴に抱かれるのか?」
浅井は、不機嫌そうに言った。
「ごもっともです。」
「馬鹿か?」
悠里は、目を伏せて言った。
「でも、田坂くんは遊びだよ、きっと。」
「なんで、そう思う?」
「入社してから、誰にも告白されない私を、可哀想に思ったんだよ。だから…ボランティア?」