パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 新入社員

悠里が入社して以来、誰にも告白されていないのは、浅井が一番良く知っていた。それは浅井が、悠里の周りの男達を追い払っていたからだ。
「お前…そんなに飢えてたのか？」
「飢えてないけど。飢えてたのかな？」
がつおあ欲求不満だったのか……」
「馬鹿っ、止めてよ！」
悠里は真っ赤になって、浅井に背を向けた。
「もう少し、自分を大事にしろよ。」
そう言って、浅井は悠里を後ろから抱きしめた。
「ちょっ…浅井？」
浅井は、たまにこのモードになる。
「欲求不満なら、俺でも抱かせてくれる？」
「浅井？」
「ははっ、冗談だよ。」
「からかわないでよ。もう。」
浅井の腕を振り解こうとすると、さらに力を入れて抱きしめられる。
「ちょっ…浅井？」
浅井が髪に顔を埋めて来たから、ドキッとする。
「もう少しこのままで居させろよ。」
「浅井も欲求不満なの？」
お前……人の気も知らないで……
「そうかもな。」
浅井はぼそっと呟いた。
悠里は、浅井の頭を優しく撫でた。
そう言う事するから、余計に放したくなくなるんだよ。
「それ、他の奴にするなよ？」
そう言って、浅井は会議が始まるギリギリまで、悠里を抱きしめていた。