この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
素直になれなくて
第9章 愛の行方
「あ、その件なんだが……その……すまん、山城っ!」
部長は、頭を掻いて悠里に頭を下げた。
「退職願……まだ上に出してなくて。」
「え?まだって、3年も経ってるのに?」
悠里は、目を丸くした。
「いや、山城は……何となくまた、戻ってくるような気がして……休職扱いに……」
恵美も、浅井も、呆れた顔をして部長を見た。
「おいおい、そんな顔をするなよ。良いだろ?結果オーライだろ?」
悠里は、クスクス笑い出した。
「部長、ありがとうございます。」
「戻ってくれるんだよな?」
「部長、悠里は、育休中だって言いましたよね?」
浅井は、浩斗を部長の目の前に突き出した。
「何の為の社内保育園だよ?せっかくなんだから、利用したら良いじゃないか?」
悠里も、恵美も、クスクス笑っている。
「わかりました。部長、前向きに検討させて頂きますね?」
「え?悠里……良いのか?」
浅井が驚いた顔をした。
「今までも、保育園だったし。浅井さえ良ければ。」
「俺は、何時でも悠里と一緒に居られるから……大歓迎だよ。」
浅井は、悠里の肩を抱き寄せた。
「ま、取り敢えず、落ち着くまでは、しばらく家に居てよ。それに……ちょっとやりたい事もあるからさ。」
「やりたい事?」
「ん、ちょっとね。」
そう言って、何やら目論んでいる浅井は、ニヤニヤ笑っていた。
部長は、頭を掻いて悠里に頭を下げた。
「退職願……まだ上に出してなくて。」
「え?まだって、3年も経ってるのに?」
悠里は、目を丸くした。
「いや、山城は……何となくまた、戻ってくるような気がして……休職扱いに……」
恵美も、浅井も、呆れた顔をして部長を見た。
「おいおい、そんな顔をするなよ。良いだろ?結果オーライだろ?」
悠里は、クスクス笑い出した。
「部長、ありがとうございます。」
「戻ってくれるんだよな?」
「部長、悠里は、育休中だって言いましたよね?」
浅井は、浩斗を部長の目の前に突き出した。
「何の為の社内保育園だよ?せっかくなんだから、利用したら良いじゃないか?」
悠里も、恵美も、クスクス笑っている。
「わかりました。部長、前向きに検討させて頂きますね?」
「え?悠里……良いのか?」
浅井が驚いた顔をした。
「今までも、保育園だったし。浅井さえ良ければ。」
「俺は、何時でも悠里と一緒に居られるから……大歓迎だよ。」
浅井は、悠里の肩を抱き寄せた。
「ま、取り敢えず、落ち着くまでは、しばらく家に居てよ。それに……ちょっとやりたい事もあるからさ。」
「やりたい事?」
「ん、ちょっとね。」
そう言って、何やら目論んでいる浅井は、ニヤニヤ笑っていた。