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素直になれなくて
第9章 愛の行方
「恵美ちゃん、最近、仕事忙しい?」
今日は、土曜日。恵美から呼ばれて、悠里は近くのカフェに来ていた。
浩斗は、浅井と近くの公園に行っている。
悠里は溜め息を吐いていた。
「忙しいけど、いつもの事じゃない?」
恵美はアイスティーのストローを指で弾いている。
悠里は、またため息を吐いた。
「どうしたの?悠里、ため息ばっかり…」
「浅井……ムリしてるんじゃないかと思って。」
恵美は、その件に関しては、少し心当たりがあった。でも、それは悠里には言えない事だった。
「最近、浅井……凄く疲れてるんだよね。きっと、私と浩斗が来て、今までと生活のリズムが変わっちゃった所為なんだと思うんだ。」
「それは、ないっ!」
恵美は、悠里の手を掴んだ。
「それは、絶対にないから。あんな幸せそうな浅井……私今まで見たことないし。」
悠里に見せたい。あの、職場での毎日鼻の下が伸びた浅井の事を。
「悠里の、その浅井が疲れてるっていう説の根拠は何?」
「え?……あ……いや……何となく?」
悠里のシドロモドロになる様子を見て、恵美は頷いた。
「ふーん。あれか?エッチの途中で寝ちゃうとか?」
「なっ…何でわかるの……」
悠里は、真っ赤になって俯いた。
最近、浅井は毎晩のように求めて来るけど、疲れてるのか、途中で寝てしまう事が何回かあったのだ。
恵美は、ケラケラ笑った。
「わかった。浅井に言っとくよ。悠里が欲求不満だって。」
「やっ!ダメダメっ!そんなの言わないで……恥ずかしいよ……」
恵美は、ニヤニヤしながら、悠里を見つめた。
「良かったよ。幸せそうで。」
「恵美ちゃん……」
「ま、確かに浅井は最近、仕事で通常業務の他に別件でも動いてるからなぁ。それでじゃないの?」
「別件?」
「そ、ま、企業秘密だから、私も詳しくは知らないんだけどね?」
恵美は、優しく微笑んだ。
「寝ちゃうんなら、寝込み襲っちゃいなよ?そしたら、浅井元気になるんじゃない?」
「やだっ…そんなの……」
悠里は、頬をピンクに染めている。
「とにかく、悠里の心配している様な事はないと思うよ。これで、悠里が気にして、また姿眩ましたりしたら、浅井、おかしくなっちゃうよ?」
恵美は、悠里を見つめて言った。
「ん。それは……わかってるよ。」
悠里は、自分に何か出来ないかと考えていた。浅井と暮らし始めてから1カ月。悠里は、何かとして貰ってばかりだった。
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