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素直になれなくて
第2章 同期の気持ち
「部長には、連絡してあるから、今日はゆっくり休めよ?」
「うん……あの…」
悠里が頬を赤らめて、俯いている。
「あ、ごめん。汗凄かったから、身体拭いて着替えさせた。着てたのは、洗濯して干してあるから。」
「あ……うん。」
「何も、してないから。」
悠里が潤んだ瞳を浅井に向けた。
「なんだよ?」
「迷惑かけて、ごめん。」
「別にいいよ。こんな事くらい。それより…」
浅井は、悠里のおでこに、自分のおでこをくっ付けた。
「熱、下がったみたいだな。」
「おかゆ、作ったから食べて?その後、薬ね。」
そう言うと、頭を撫でる。
「ありがと。浅井…」
浅井の作ったおかゆを食べて、薬を飲む。
「俺、仕事行くから、休んでて良いよ?」
「あっ、でも。」
「俺が戻ったら、マンションまで車で送るから。」
「うん。」
「待っててよ。その方が…嬉しいから。」
そう言うと、浅井は悠里のそばに来て言った。
「ドラマ見て泣いたなんて嘘だろ?田坂と何かあったんだろ?」
悠里は目を見開いた。瞳から涙が溢れた。
「アイツの隣に帰したくなかった。」
浅井は悠里の頬に伝う涙をそっと拭った。
「話したくないなら、言わなくても良い。ただ…」
悠里を抱きしめて、耳元で言った。
「一人で泣くな……」
「浅井……ごめんね……ありがとう。」
浅井は、そっと悠里を離すと、頭を撫でる。
「じゃ、行って来る。」
「うん。行ってらっしゃい。」
浅井は優しく微笑むと、悠里に後ろ髪引かれながら、部屋を後にした。
職場へ着くと、恵美に捕まった。
「悠里は?倒れたんでしょ?」
その声に、反応したのが、新人2人だった。
その2人を無視して、恵美に報告した。
「外周り終わった所で、力尽きたみたいだ。熱出して倒れた。」
「大丈夫なの?」
「昨日病院連れて行ったし、今朝は、熱測ったら下がったから大丈夫だよ。」
「今朝って……」
「ああ、俺のマンションにいるよ。」
ポカンとした恵美を残して、浅井はデスクに座る。
田坂は、凄い顔をして、椅子に座った。
怒りの視線を向けている田坂に、浅井は声を掛けた。
「お前、今日悠里の代わりに外周り付き合え!5分で準備しろよ。」
「あ、はい。」
田坂は、鞄に書類を入れて、ジャケットを抱えると、浅井の後を追った。
「うん……あの…」
悠里が頬を赤らめて、俯いている。
「あ、ごめん。汗凄かったから、身体拭いて着替えさせた。着てたのは、洗濯して干してあるから。」
「あ……うん。」
「何も、してないから。」
悠里が潤んだ瞳を浅井に向けた。
「なんだよ?」
「迷惑かけて、ごめん。」
「別にいいよ。こんな事くらい。それより…」
浅井は、悠里のおでこに、自分のおでこをくっ付けた。
「熱、下がったみたいだな。」
「おかゆ、作ったから食べて?その後、薬ね。」
そう言うと、頭を撫でる。
「ありがと。浅井…」
浅井の作ったおかゆを食べて、薬を飲む。
「俺、仕事行くから、休んでて良いよ?」
「あっ、でも。」
「俺が戻ったら、マンションまで車で送るから。」
「うん。」
「待っててよ。その方が…嬉しいから。」
そう言うと、浅井は悠里のそばに来て言った。
「ドラマ見て泣いたなんて嘘だろ?田坂と何かあったんだろ?」
悠里は目を見開いた。瞳から涙が溢れた。
「アイツの隣に帰したくなかった。」
浅井は悠里の頬に伝う涙をそっと拭った。
「話したくないなら、言わなくても良い。ただ…」
悠里を抱きしめて、耳元で言った。
「一人で泣くな……」
「浅井……ごめんね……ありがとう。」
浅井は、そっと悠里を離すと、頭を撫でる。
「じゃ、行って来る。」
「うん。行ってらっしゃい。」
浅井は優しく微笑むと、悠里に後ろ髪引かれながら、部屋を後にした。
職場へ着くと、恵美に捕まった。
「悠里は?倒れたんでしょ?」
その声に、反応したのが、新人2人だった。
その2人を無視して、恵美に報告した。
「外周り終わった所で、力尽きたみたいだ。熱出して倒れた。」
「大丈夫なの?」
「昨日病院連れて行ったし、今朝は、熱測ったら下がったから大丈夫だよ。」
「今朝って……」
「ああ、俺のマンションにいるよ。」
ポカンとした恵美を残して、浅井はデスクに座る。
田坂は、凄い顔をして、椅子に座った。
怒りの視線を向けている田坂に、浅井は声を掛けた。
「お前、今日悠里の代わりに外周り付き合え!5分で準備しろよ。」
「あ、はい。」
田坂は、鞄に書類を入れて、ジャケットを抱えると、浅井の後を追った。