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素直になれなくて
第6章 暴露
「悠里、大丈夫か?」
浅井が声をかけた。
「ん、ごめん。大丈夫。」
電車に乗るたびに、悠里はウトウトしている。
どんだけ抱かれたんだよ…全く。
「悠里、寄っ掛かって寝ろよ?」
そう言うと、浅井は悠里の肩を抱き寄せる。
「ん……」
無防備な寝顔を見せて、ウトウトしている。
「無防備な顔して……可愛い。」
キスしたい……
あーっ、人のモノになったから、手出せない。チクショウ。
「ま、いいか。可愛いから許す。」
浅井は、寝顔を見つめて微笑むと、悠里の頭を優しく撫でた。
外回りから帰ると、田坂が残っていた。
「お疲れ様です。」
田坂が言うと、浅井が近寄って来た。
「程々にしろよ?抱くの……」
田坂は真っ赤になった。
「あ、すみません……」
悠里は自分のデスクのメモを見ながら、欠伸をしている。
「見ろよ?ずっとあんな感じだったぞ。」
「すみません……」
悠里は、2人の会話を気にせず、パソコンのスイッチを入れる。メールを一通りチェックする。
田坂は、心配そうに悠里を見ていた。
「なんだよ。自分の彼女に見とれてんの?」
浅井を見て、溜息を吐いた。
「なんだよ?溜息吐くなよ。」
「これ、ちょっと見て下さい。」
昼に届いたメールを浅井に見せた。
『なんだ。これ……」
「浅井さんじゃ、無いですよね?」
「馬鹿か?俺、こんな小細工しないぞ。」
「ですよね。堂々とアプローチしてますもんね。」
「それ、褒めてんの?」
田坂は、フッと笑った。
「悠里のパソコンにも届いたのか、ちょっと気にしてたんですけど。」
「大丈夫みたいだな?」
「そうですね。」
悠里はデスクに座ったまま、寝ている。
「心当たり、あるのか?」
田坂は、昼にぶつかった里内の事を思い出していた。
「給湯室で撮影してるから、このフロアの人ですかね。」
「お前に送りつけたって事は、悠里のファンか…」
「いっぱいいますよね?」
「そうだなぁ……」
でも、俺が今まで潰した奴は、こんな姑息な手段使わなかったよな……
浅井は心の中で呟いた。
「やっぱり……アイツか……」
田坂がボソッと呟く。
「誰だよ?」
「……里内麻里……」
「は?なんで?」
浅井は驚いた顔をして、田坂を見た。
田坂は、今日見た里内の手帳の話と、あんたには渡さないと言われた事を話した。
浅井が声をかけた。
「ん、ごめん。大丈夫。」
電車に乗るたびに、悠里はウトウトしている。
どんだけ抱かれたんだよ…全く。
「悠里、寄っ掛かって寝ろよ?」
そう言うと、浅井は悠里の肩を抱き寄せる。
「ん……」
無防備な寝顔を見せて、ウトウトしている。
「無防備な顔して……可愛い。」
キスしたい……
あーっ、人のモノになったから、手出せない。チクショウ。
「ま、いいか。可愛いから許す。」
浅井は、寝顔を見つめて微笑むと、悠里の頭を優しく撫でた。
外回りから帰ると、田坂が残っていた。
「お疲れ様です。」
田坂が言うと、浅井が近寄って来た。
「程々にしろよ?抱くの……」
田坂は真っ赤になった。
「あ、すみません……」
悠里は自分のデスクのメモを見ながら、欠伸をしている。
「見ろよ?ずっとあんな感じだったぞ。」
「すみません……」
悠里は、2人の会話を気にせず、パソコンのスイッチを入れる。メールを一通りチェックする。
田坂は、心配そうに悠里を見ていた。
「なんだよ。自分の彼女に見とれてんの?」
浅井を見て、溜息を吐いた。
「なんだよ?溜息吐くなよ。」
「これ、ちょっと見て下さい。」
昼に届いたメールを浅井に見せた。
『なんだ。これ……」
「浅井さんじゃ、無いですよね?」
「馬鹿か?俺、こんな小細工しないぞ。」
「ですよね。堂々とアプローチしてますもんね。」
「それ、褒めてんの?」
田坂は、フッと笑った。
「悠里のパソコンにも届いたのか、ちょっと気にしてたんですけど。」
「大丈夫みたいだな?」
「そうですね。」
悠里はデスクに座ったまま、寝ている。
「心当たり、あるのか?」
田坂は、昼にぶつかった里内の事を思い出していた。
「給湯室で撮影してるから、このフロアの人ですかね。」
「お前に送りつけたって事は、悠里のファンか…」
「いっぱいいますよね?」
「そうだなぁ……」
でも、俺が今まで潰した奴は、こんな姑息な手段使わなかったよな……
浅井は心の中で呟いた。
「やっぱり……アイツか……」
田坂がボソッと呟く。
「誰だよ?」
「……里内麻里……」
「は?なんで?」
浅井は驚いた顔をして、田坂を見た。
田坂は、今日見た里内の手帳の話と、あんたには渡さないと言われた事を話した。