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素直になれなくて
第7章 事件
「馬鹿っ!」
田坂は涙でクシャクシャになりながら言った。
「死んじゃうかと思ったんだ。悠里が俺の下にいた時、どれだけ焦ったと…」
田坂は、そこまで言うと泣き崩れた。
「ごめん…身体が勝手に動いてたの。」
田坂が押された瞬間、悠里は田坂を後ろから抱きしめていた。そのまま、下に落ちる感覚に襲われ…後は覚えていなかった。
「全く…あんまり心配させるなよ?」
浅井は、悠里に優しくデコピンをする。
「ごめんなさい……」
悠里はベットに俯いて泣いている田坂の頭に手を伸ばし、優しく撫でた。
「ヒロくんも、ごめんね……」
田坂はゆっくりと顔を上げる。悠里は伸ばした手で田坂の頬に流れる涙をそっと拭った。
「悠里……」
浅井は、恵美の肩を叩くと、外へ促した。
「二人っきりにしてやろう。」
「……浅井くん、随分と大人になって……」
「うるさいっ!」
浅井は顔を真っ赤にして照れた。
2人はそっと病室を後にした。

田坂は、ゆっくりと立ち上がると悠里の唇を指で辿る。
そして、そっと唇を重ねた。
「悠里……ありがとう。命懸けで守ってくれて……」
「……ヒロくん…」
「…でも………本当は、オレが守りたかった…」
「……ごめん……」
「無茶は今回だけにしてくれよ?」
そう言うと、もう一度、ゆっくりと唇を重ねた。
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