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第2章 陰

だけどアオイの浮気に目をつぶるのは
時間がかかった。

あたしは筋金入りのメンタル持ちで
ネガティブだし病みやすい

自信もないし気も弱い



その頃もう赤ちゃんは２ヶ月ですでに
悪阻は始まっていた。



猛烈な吐き気とアオイの事とあたしは仕事に行けなくなり
実家の部屋に閉じこもる毎日だった。



何度もアオイからの着信
長文のメール
だけどあたしはもうアオイを信用することが
出来なくなっていた。






ある日の朝、仕事を終えたアオイはそのまま
あたしの家の前に来た。



少しでいいから話したい