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今日私は自分の子供を殺しました
第7章 過去の傷 1st

あたしは今、ユウスケと霊園に来ている。
ユウのお墓の前で立ち尽くしていた。

あたしもユウスケもただ無言で泣いていた。



ねぇユウスケは今なんで泣いているの?
なにを思って泣いているの?
あたしが裏切ったから?







「リオ…」

『ん…?』


「俺はお前と一緒に過ごした時間に後悔してない。出会えた事から感謝している。きっと忘れないと思う」




『ん…』

涙がとまらない


「嫌いになったわけじゃない。けど…俺達はもう無理だとおもう…、俺も…リオも凄く傷付いたし…その上で一緒にいるのはつらすぎるよな……」



『ん…ごめん…』


「俺はリオが受けた傷を癒せる自信もなくて、俺もリオと居ると今日の事を思い出すとおもう………だから、別々に暮らそう…。」



あたしは何も言わずに頷いた。




「…ここにもう一度、リオを連れて来たかった理由…」



あたしは顔をあげた。





「ユウ、こいつはリオ。俺が本気ですきになった女。お前に紹介したかったんだ…さっきは照れて言えなかったけどさ」






ユウスケ…好きって言った…。あんなに嫌がってたのに、言ってくれた。


あたしは涙でいっぱいの瞳でユウスケを見た。

ユウスケも濡れた睫で見下ろしてきた。






半年間。ふたりだけの秘密の恋。待っていたのは
別々の道だった。心が契れるくらい傷付いた恋だった。それでもあたしは忘れたくない。

忘れないよ。ありがとう、ごめんねユウスケ。






「リオ、幸せになってな」

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