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第8章 叫

寒い１月が訪れた。

年末に年明け、お年賀に年賀状に新年の挨拶や親戚の集まり。

ちょっと前まではお年玉を貰うほうで、ゴロゴロできてテレビもおもしろくて
お正月は結構好きだった。


だけど大人になった正月はお世話になった人へのお年賀選び。

これはお義母さんが去年挨拶に行った時に嫌みたらしく
｢正月挨拶に行く時に手ぶらで行くもんじゃない｣

と言われひとつ学んだ。それが｢お年賀｣って呼ぶ事さえ知らなかった。

だから今年はしっかりお年賀を用意した。



アオイの実家とあたしの実家とお世話になったあそことあそこと…
５個その家が喜びそうなものを選んで。

包んでもらってる時にお歳暮コーナーで座って待っていると
なんだか大人になった実感があった。

あたしお年賀用意してるんだよってちょっとすまして常識知ってますって顔してウキウキさえした。




次は年賀状。