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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
アオイはタバコに火を付け煙りを吐き出した。
『ねぇアオイはなんでホストになったの?』
「俺の母ちゃんとオーナーが知り合いで。紹介してもらってそれで」
『へぇ、知り合いなんだね。アオイってナンバー入ってるの?』
「一応2と3をいったりきたり。毎日4組は予定立ててるかな」
『えっすごいじゃん!』
あたしは更に仕事頑張ってとしか言えなくなった。
「そう?でもがんばってるよ。嫌いじゃないし…てか誇り持ってやってるから」
『そっかぁ、両親ホストしてることなにも言わないんだね。いいなぁ、あたしは親には言ってないよ』
「まぁ、知り合いのとこだからなあ…」
もっともっとアオイのことが知りたいな…
アオイがタバコを消して窓を閉めようとしたとき微かに、
潮の匂いを感じた。
海が近いのかな…
だいぶ走ったけど…そろそろかな?
あたしはそっと空を見上げるとポツポツと大粒の星が見えていた。