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第10章 過去の傷2nd Ⅱ

車は山道を走りつづけた

｢今ので山２つ超えたからね｣

『えぇ！？山２つも？てか山走ってたの？まじ凄いんだけど』


さっきからびっくりするような事ばかりだった。
あたしが想像してた以上に昔懐かしい田舎町だった


｢もう少しだからね｣



山道から普通の道路に戻って最初に見つけたコンビニに寄った。

車から降りるとなんだか気持ちがよかった。
長野に行った時みたいなスーと軽い空気…


｢空気が綺麗でしょ？｣

『うん！！すっごい！ここがアオイの育った町なんだね！いいとこだね』


だろって笑顔で返してコンビニに入っていった。
あたしは速く空を見上げたくて仕方なかった…けどまだがまんがまん。

コンビニでトイレだけ済ませて車に乗り込んだ。