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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ


「じゃあそろそろ帰るか。帰りはゆっくり下の道で行こう」


あぁもうすぐアオイとのデートが終わってしまう。

やだ…お願いだからゆっくりゆっくり帰って。


流れる景色を見ながら夜中見たあの景色は本当に
一面畑だった。
どこまでも続く黄緑色の町。

すべての建物が低くビルも少ない。

車も人通りも東京とは比べものにならない

自転車に乗っているのはほとんどがお年寄りだった




アオイの言っていた事がわかった気がする。
この町は汚れていない。

だからあんなに空が綺麗なんだ。

きっとこの町で立ち止まっても誰かが優しく助けの手を伸ばしてくれるだろう

そして悩み、見上げればいつでも星空が教えてくれるだろう




あたしは東京に帰るのが少しだけ嫌になった。
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