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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
「俺がんばるからさ…リオとお腹の赤ちゃんのために。」
涙がまた流れ出した。
それだけで十分だった
その言葉だけでこれからの事の話し合いが終わる。
深く何も聞かなくていい
あたしは10ヶ月後にここで3人で海を眺めているところを想像した。
「リオ…昨日寝てないだろ?赤ちゃんに悪いから寝ろ。一緒に寝よう」
いつものラブホテルに来てアオイはあたしを抱きしめたまま眠った。
やっぱり寝れなくて頭はぼーっとする。
さっきまであんなに幸せだったのに今度は
アオイが憎くて仕方がなくなる。
アオイの寝顔を思い切り睨みつけた。
これが、妊娠?
その時、アオイの携帯が目に入った。
あたしはそっと携帯を手に取り…ベッドから下りてソファーに移動した
アオイが熟睡しているのを確認して…
あたしなんで携帯なんか気になるんだろう…
最後の最後で、確かめておきたかったんだと思う
ホストのアオイを信じるために。
あたしは携帯を開いて受信ボックスを開いた。