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今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
一番引っ掛かるのはーアイーのメールだった。
ーアイー
また飲みに行くの?
女の子だったんだ…
なんだろうこのメール
あたしの中で1番嫌な予想がよぎったけど
すぐに消した。
呼吸が苦しい…
あたしは化粧ポーチを出しハサミを取り出して自分の手首に当てた。
そしてゆっくり引くと真っ赤な血が腕を伝った。
呼吸が苦しくなって手が震えた時はこうやって自傷すれば少しは落ち着く
でも今回はだめだった。
何度も何度も小さなハサミを刺しては引いた。
嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき
あたしは携帯を閉じて腕の傷を見た。
裏切り者…嘘つき…
裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者
苦しい…誰か助けて。
だれか…
あたしはなんとかユリに電話をかけた
だけど出ない…
だれか助けてよ…
だれか…
そしてディスプレイにハルナくんの文字が出て指が止まった。
ハルナくん…
最後に会ったハルナくんの顔が浮かんだ。
ねぇあたしやっぱり客だったよ?
やっぱり…
ハルナくんの言う通りだった。
いつのまにかあたしはハルナくんに
電話をかけていた。