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第3章 目眩

パチパチ…


なにかに頬を叩かれて
目を覚ますともう夕方だった。
中絶手術を終えて帰ってきたあと
あれからだいぶ寝てしまったみたい。



あたしを起こした犯人は
今月で７ヶ月になるアンリちゃんだった。

満面の笑みであたしを叩いて喜んでいる。




あたしは変わってるかな
普通はふたりめとかだと
出産の感動や
我が子の可愛さを知って
おろす人なんて
あんまり居ないだろう。





悪阻が酷くて何も出来なくなるとゆうのは
本当だ。実家は遠いから
世話になることも
難しい。
アオイの実家は今住んでるアパートから
近いがあたしはアオイの両親と
うまくいっていない。



結果頼れる人間は居ない