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今日私は自分の子供を殺しました
第1章 始まり
『…悪阻が酷すぎて何も出来ないんです。このままだと一人目もろくに世話できなくて…情けないんですが』
あたしは結婚している
そして子供も居る。
『あら、そうだったのね。お子さんいくつなの?』
『7ヶ月です』
『そう…まだ小さいのね。悪阻が酷い人は本当に酷いからねぇ』
看護婦はもうなにも聞いてこなかった。
『麻酔がきれてチョコ食べたらもう帰って大丈夫ですからね!3日後の検診は必ず来て下さいね』
看護婦が出ていきしばらくボーッと天上を見つめていた。
どれくらい時間がたっただろう
起き上がりチョコを口に入れ着替えをすまし
病室を後にした
途中に看護婦にあったから
赤ちゃんのエコー写真が欲しいって頼んでみたけど
カルテに貼るやつだからと
断られてしまった。
あたしの手元に
見えるモノとして赤ちゃんが生きた証は
なにひとつなかった