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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ
股間が疼く。
今の今までいじり回されていた所が、まだジンジンする。
お汁もとろとろと湧き続けて……このままじゃ収まりたくないって言っている。
でも……でも……。
処女……だよ?
女の子の一番大切な……。
こんな所で……こんな形で……
誰の為に?
零音の為……
そう思えた瞬間、わたしの奥がきゅううぅぅんって応えた。
零音。
ゲームの中だけにしか存在しない零音。
あたしの心の中にだけしか存在しない零音。
私は死んでしまう。
どんなに課金しても、どんなに毎日お見舞いに来てもらっても、最後は結局死んで別れる。
キスは好感度85パーセントで、抱き締めて貰って添い寝するのは好感度95パーセントで、100パーセントのスペシャルエンドはまだ誰も見たことがないらしいけれど、きっと最後まですることはない。年齢制限があるから。
私は処女のまま死ぬ。
零音を愛しながら、それなのに私の一番大事なものを捧げることなく逝ってしまう。
でも、これなら……
あたしは零音に捧げることができるんだ。
あたしの処女を……!
「三万円……」
値段なんてわからない。
安いとか、高いとか、どうでもいい。
だって、これはそういう問題じゃないから。
あたしは思いつくままの金額を口にした。