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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ

「おい、大丈夫か?」

「今、スッゲー体がビクンビクン痙攣したぞ……」

 嘘……全然……わかんなかった……。
 もしかして、一瞬失神した……? 気持ち良すぎて……?

「エロイな~、美緒」

 鈴木山くんがニヤニヤしてる。
 やだぁ……やっぱり、あたし、淫乱って思われたのかな。

 でも……そうだよね……誰がどう見ても……こんなこと……
 こんなことしてるんだもん。

 あたし、淫乱なんだ……。

「なあ、長瀬。ヤルのはいくらなんだ?」

 鈴木山くんが詩利香に尋ねる。

 え……? ヤルって……もしかして……?
 しちゃうってこと……?

 そんな……鈴木山くん……こんな所で平気なの?
 ううん、そうじゃなくて……あたし……あたしは……

「美緒はバージンだよ? 高いよ?」

「わかってるよ」

 え……本当に、売っちゃうの?
 あたしのバージン……。本気なの、詩利香?

「美緒、どうする?」

 心配した瞬間、詩利香が私に聞いてくれた。

 少し安心。
 やっぱり詩利香はあたしの友達だ。

 でも……決めるのはあたしなんだ。
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