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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ
あ……射精……したの……かな?
あたしの中に……あたしの身体で……気持ち良くなってくれたのかな……
そんな……使命を果たし終えたかのような、満足感、充足感がジワジワと込み上げてくる。
零音は感じてくれただろうか。
あたしの想いを、この体に感じた全ての事を。
「他人のセックス初めて見た……」
詩利香が呟く。
「……鈴木山、アンタ、愛してるなんて言いながらイクなんてカッコいいじゃん、ちょっとグッと来たよ」
「ん……ああ、まぁ……な」
照れ臭そうに鈴木山くん。
「なんだったら、このまま二人共付き合っちゃいなよ!」
これが言いたかったとばかりに詩利香。
でもね、だめだよ。
あたしが愛しているのは零音だもん。
零音があたしの心を一人占めしているの。
会いたいの、すぐにでも。
だから、今すぐスマホ買いに行こうっと!
《プレイ・フォー・ペイ 了》