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夜は、毎晩やってくる。
第1章 プレイ・フォー・ペイ
「動かしてぇ……もっと……」
ふたりきりじゃないのに。
人に見られているのに。
あたしははしたない言葉でおねだりをしてしまっていた。
激しく……もっと、激していいよ!
気持ちいいんだもん、気持ちいいんだもん!
もっと、気持ちよくして! 貴方の好きなように!
ああ、ああ! 零音!
貴方に捧げるロストバージン。
受け取って、この痛みと、気持ちの良さをあたしの身体に刻むから!
「あっ……あぁ~っ! ッ……イ……い、イイッ! なんか、気持ち良くて、ああっ……変になっちゃ……変にっ……アアンッ! おかしくなっちゃう! ああんっ、アアアッ! アアンッ! アンッ! アアッ! 凄いっ……もっと! アアッ……突いてっ! ああっ……アアアアッ! 気持ちイイッ! 凄いッ! 凄いようっ! ハアアアアアンッ!」
ゾクゾクしてゾクゾクして、すくめた肩に、鈴木山くんの愛噛。
それがもっと深い快感を、歯型と共にあたしに刻む。
「あああああ~ッ! アーッ!」
「好きだっ! 美緒……愛してるっ!」
あたしもよ、零音! 愛してる!
あたしも……あたしも……ッ!
ドック……と何かが脈打つような感覚があって、鈴木山くんの身体が少しの身震いと共に動きを止めた。