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夜は、毎晩やってくる。
第4章 キャッシュ・レジスター



 吉村くんに手を引かれて店舗前の駐車場に出る。
 所定の位置に駐車されているお店のVIP用ワンボックスバン。三台あるそれの内の一台は、すでに激しく揺れていた。

「あっ……アアンッ……イイッ……さ、佐和田さんの……す、凄い……ああっ……好きっ……それ好きぃっ……もっと……もっと、アアンッ! キリコをもっと苛めて! もっと滅茶苦茶に……」

 バンの中からはあられもないキリコちゃんの矯正。
 そして肉を打つパンパンッという音。

 その淫らな物音は、絶頂を味わったばかりの私の身にはとても応えた。

 顔を見合わせた吉村くんが、そんな私の潤んだ視線に気が付く。

「紗美菜さん……いいよ。俺がすぐに……同じように気持ちよくしてあげるから」

 そう言って、私の唇に唇を被せる。

「ンッ……」

 甘い唾液を吸われながら、私も情熱的にそれに応える。

「また来てね……いっぱい……お買いもの……して?」

「うん……何度でも来るから……紗美菜さんも、いつまでもレジにいてね」

 そんなの……もちろんじゃない。

 こんな素敵なお仕事……やめられるわけないでしょう?







《キャッシュ・レジスター 了》



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