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夜は、毎晩やってくる。
第5章 おねしょたホワイトDAY!
「うーん、自由に叩かれ過ぎるのもどうかなって思うから、これからはこの券を使って叩いてねって方向にもっていきたいなとも思って考え付いたんだけど」
ほうほう、見かけによらず考えているのね。
まあ、そういう思惑もあるだろうかなとは姉ちゃんも想像ついたよ。
でもねー、それはそれで新たな問題を生みだすような気がするんだよな
「そう上手くいくかなあ」
「やってみないとわからないじゃない。それに、ダメでも別に皆に叩かれるのそんなイヤでもないし……ちょっとうるさいなってぐらいで」
「じゃあさ、お姉ちゃん、早速使わせて貰ってもいいかな?」
「勿論! いいよ!」
どちらかというと待ってましたって感じだ。
私は千切るのも気が引けるそのチケットを一枚切り取って翔太に渡した。
「これ、一枚で一回しか叩けないの?」
「うん。……駄目? ケチい?」
上目使いで聞いてくる。
ぬはっ……たまらんなあ! 我が弟ながら目の毒だ。天使かお前は。
「んー、別にケチいとは思わないけど……じゃあ、まとめて叩きたいからとりあえず三枚」
「毎度ありー!」
お店やさんごっこでもしているかのように翔太がウキウキと返事をして、私の差し出した追加のチケットを受け取る。
「それじゃ……」
と、私はおもむろに翔太のズボンに手をかけた。