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夜は、毎晩やってくる。
第5章 おねしょたホワイトDAY!
「で、でも、僕はもっとポンポンッて頭にするみたいに……」
「……次、いくよ」
翔太の言い分には聞く耳持たずに第二撃をふりかぶる。
パアッチーン!
「んああああっ!」
今度はさっきよりも強く。
音は派手だが、まだいけると私は踏んだ。即座の第三撃。
パチイィィィィィンッ!
「うあああああっ!」
びくんっと翔太が仰け反る。
「残り、まだ沢山あるわね」
チケットを更に二枚。千切って渡す。
「ひ、ひぐっ……」
想定外の事に目の端に少し涙を浮かべている翔太の顔にドキリとする。
けど、ここは心を鬼して。
パチイイイイン! バシイィィィィーン!
「うあっ……! あああああっ!」
「こんなことする女の子が他にもいたらどーするの? プレゼントは考え直したほうがいいんじゃない? それを教えるために姉ちゃん叩いているんだからね」
「い、いるわけないよ! こんな変態なことするの、お姉ちゃんだけだよ!」
「変態ですって!?」
「あ……ごめん……」
すぐに謝る翔太。
んもう、可愛い! ギュッてしたくなる。