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夜は、毎晩やってくる。
第5章 おねしょたホワイトDAY!
「お、お姉ちゃん……だって、僕……は、恥ずかしいよ……」
「どうして? 知らない女の子に見られるのならいいの? 恥ずかしくないの?」
「そ、そんなの……どっちも恥ずかしいに決まってるじゃん!」
「それならどうしてこんな券なんか作ったのよ」
「だからそれは、頭を……」
「翔太がそう思っていてもね、こういうことされちゃうかもしれないんだよ? だから、お姉ちゃんで練習しとこうね」
「い、いいよ! 僕、やっぱりプレゼントするの止めるから! 女の子たちには上げないから!」
うふっ……上出来。
姉ちゃんは嬉しいぞ。
「わかったわ。でも、お姉ちゃんにくれた分はもうお姉地ちゃんのものだから、使い切らせて貰うわよ……さ、手をどかして。ちゃんと叩けるようによく見せて」
「う、うう……」
私の謎論理に説き伏せられた格好となってしまった翔太。
このへんはまだまだ子供よのう。
卑怯と言うなかれ。
姉とはこういうものなのである。弟とは、お姉さまに言いくるめられるために存在するのだ。
「さあ、早く。お姉ちゃん見て……って言いながらどけなさい」
調子にのって関係ないサービスまで要求してみる。