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夜は、毎晩やってくる。
第6章 三者面談
「お前なあ、ちゃんと真面目に書けっつったろ……桐野」

 そう言って、私の前の机にポイと進路志望調査票を置く担任の芹沢京介。

 呆れ顔もイケメンな彼は、教員三年目。若くて生徒とも歳が近いため、人気の教師だ。専任教科は英語。

 ちょっと外人ぽい彫りの深い顔立ちなんだけれど、ハーフとかクォーターとかそんなことは全然なくて、フツーに日本人。授業で英語の発音をするとき以外は、外来語はちゃんとカタカナの発音で喋る。

 気取ったところがなくて、男子とも女子とも、優等生とも劣等生とも分け隔てなく接する所も好感度が高い。冗談もよく言うし、私たちが馬鹿なことを言ってもすぐにプリプリしたりすることもない。

 だから、先生っていうより、お友達って感覚でまとわりつく女の子たちも少なくない。あ、私は違うよ。

 私はちゃんとわきまえてる。
 わきまえてるから、調査票に書き込んだ内容は冗談でもなんでもなくて、本気の本気。

 第一志望:先生のお嫁さん
 第二志望:先生の恋人
 第三志望:先生の彼女

 できれば、第一志望。おなしゃっす!

 でも、でも。あーこれ……センセのこの顔、全然マジメに受け取ってない。ていうか、私のこと、残念な子を見るみたいな目つきになっちゃってる。

 どうしてかなあ。
 なんでわからんのか、乙女の真摯な想い。
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