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飼育✻販売のお仕事
第14章 夏季休暇
「良いんですか」
「何のこと……?」
恵果の口内を舐め回した伊澄の舌は、目新しい唾液をまとっていた。
唇を離すやさらさらの水がおとがいを伝う。伊澄は同じく濡れた恵果の顎先を唇で這う片手間に、てろんとした生地を押し上げる乳房を手のひらに被った。
「好きでもないやつに抱かれて」
「好きよ。貴女のこと」
「例の社員は?」
「彼も好き。……んっ、はぁ」
恵果がシーツに仰け反る背中を投げ出した。
伊澄は彼女に覆い被さり、レーヨンのカットソーの裾から愛撫を抉じ入れて、じかに火照った肉叢をまさぐり出す。悩ましげな息を吐き出す喉にキスを移す。それから耳朶を、その裏側を、唇や舌で刺戟しながら名前をささめく。
「はぁっ、はぁ……」
伊澄が衣服を脱がせにかかると、恵果自らその作業を手伝った。凄艶な曲線美の身体は凄艶な動きで一糸まとわぬものになり、艶やかな花柄のシーツから、恵果の抜け殻が数枚滑り落ちていった。
「いやらしい身体。まだ何にもしてないのに」
「ん、……」
「ここ、どうなってるんですか?」
二つのサーモンピンクを飾った丘陵の真上に手のひらをあて、伊澄は丸裸の女体を撫でる振りをしながらその下方に利き手を移した。
実際に触れることはしない。
浮いた手のひらが恵果の恥丘に至ると、躊躇いもなくその太ももが左右に開いた。
くちゅ…………
「んんっ」
砂糖水に浸した肉のように柔らかな割れ目を探ると、淫靡な水音がその裸体をたわませた。
ぐちゅ、くちゅ……ちゃぴ…………