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飼育✻販売のお仕事
第15章 従業員、エスケープ

* * * * * * *

 火曜日の朝、里子のスマートフォンに着信があった。

 志穂からだ。海外に住む友人の帰郷の報せが入り、今日しか会えない、だから欠勤したいということだった。


 里子は一階フロアをりつきに任せて、地下の業務を始めた。

 売り物の身体に触れるのは、最低限だ。

 地下二階から一階フロアまでの給餌を終えると、里子は特に何かしらのものをきたすことなく、淡々と高額商品達にも給餌と投薬を施していった。


 そうしてひと仕事終えた頃、二人の常連客が見えた。

 上質なサマードレスをまとった女と、カジュアルなパンツスタイルの女だ。


「いらっしゃいませ。米原様、奈河様」


 里子は常連の企業家達の要望を聞き、数体のメスをピックアップしていった。そして彼女らに檻の外から複数の女体を吟味させ、最初にサマードレスの女──…米原が目を留めたメスを出し、中央台に横たわらせた。

「感度は良好です。積極的で、驚くような痴態を自ら晒し、異物を貪欲に締めつけますが、性器は生娘のように締まりが良いです。絶頂に至るまでの時間は長く、それでいてよくよがるので、じっくりと前戯を楽しみたいお客様にお勧めです」

 三人の女にとり囲まれた裸体のメスは、柔らかな肉叢のひときわ盛り上がったところを荒く上下させていた。里子はその片方ずつを包み込むように撫でながら、おりふし頂をこねくっていた。
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