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飼育✻販売のお仕事
第15章 従業員、エスケープ
ものの五分と経たない内に、そこはかとなく染み込んでいた性臭が、濃度を増した。
ヴィィイイィィィィン……
ぐちゅ……ぢゅくぢゅく……じゅるっ……
ヴィヴィ……ヴィンヴィン……ヴィィイイィィィィン…………
ディルドがメスの潤みを遊び、それが一端離れては、米原の指と舌が交互にその浅瀬を啜る。
メスは豪快に腰を振り、頻りと茶髪を振り乱し、口をだらしなく開閉していた。
「あああ"……っ……げんっかい……許してぇぇ!!あんっあんっ……ああああああっっ……!!」
里子の説明した通り、メスは随分の間、極限の虎口にいた。だが、まもなく小さな噴水を吹き、マシュマロのように白い肢体を薔薇色に染めた。
奈河の方は、優れたプロポーションのメスを求めた。閨事における善し悪しは求めないという。ただ彼女の目が美しいと判断する女を家政婦として迎えたい、裕福層の道楽を里子に語った。
里子は高額商品の売り場に二人を招き、ケージを案内していった。
「あのメスは?」
奈河が最後に目をつけたのは、部屋の最奥にいたメスだ。
従業員の一人が甘やかしている所為で、未だ売り物としての自覚に欠けた新入りは相変わらず膝を抱え、里子達が近づいても女の秘境を断片も見せる様子がない。