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飼育✻販売のお仕事
第24章 だから貴女だけが奇跡



 真綿で撫でさする塩梅に女を抱く。

 それも嗜好だ。

 一方で、里子は鈴花を始め関係を持った女達を愛玩動物よろしく扱うことも稀有でなかった。





 里子はりつきの緊縛を、四つ脚動物同然に改めた。

 首輪を嵌めてリードを握り、突き出た尻を平手で打つ。りつきらしからぬ嬌音が上る。


「良い眺めよ。自分からこんな姿になりたいなんて……」

「はぁっ、……んん」

「隅々までお仕置きしなくては……」



 肩を抱いて乳房を啄ばみ、ローターの振動部を近づけた。


 ヴヴヴ…………


 小刻みに震える呼び水が、たわわな果実をへこませた。

「あっああんっ……」

 里子は二つのローターをりつきの乳首に固定した。愛液に唾液を馴染ませたあと、彼女をバイブレーターで貫いた。

 噴き出す体液──…昨夜と同じものを吐き出しながら、りつきの醸す情緒は軽い。

 りつきの性器は、玩具を指に替えても吸いつくようにして締まった。



 可愛い声よ。その声で…………淫乱な本性を贖いなさい。







「ここも……欲しいんじゃなくて?」

 里子はネグリジェを脱ぎ捨てて、ペニスバンドを装着した。
 尻穴に愛液を塗りつけて、広げた臀部の肉と肉の間に舌を伸ばす。浅瀬をしゃぶって、ふくよかな肉叢を撫で回し、里子は昨晩りつきを蹂躙した男達の性器をしのぐ張り型の先端を窪みにあてがう。


 くに…………


「ひぅっっ……」

「力を抜きなさい」

「ぅっ……く、……」


 りつきは、里子に従うことだけ選択していた。

 指先でアヌスをこじあけて、黒いペニスをこじ挿れる。臀部を掴んで、さしずめ性具に貶められた奴隷を扱うようにして、里子はりつきの腸を攻撃する。


「ああああぁぁぁっっ…………」


 どんっ……ずぷ……くぐ…………


 里子の動きに弾かれて、りつきの肢体も上下に踊る。

 ヘッドボードに繋いだ腕は、上体ごと支点をなくしていた。

「あんっあん!ああぁぁんっ!!…………」


 りつきは、痛めつければ痛めつけるほど匂いやかなものに溺れていった。

 そこに贖罪はなかった。愛慾もなかった。


 里子にも、情慾と名のつくものの他に、りつきを抱いている理由はなかった。



「りつき……」



 いかなる人間の腕の中にも渡したくない。帰したくない。…………
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