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飼育✻販売のお仕事
第26章 再会〜感傷は知られざる悲願の〜
真正は里子を地下一階に引きずり込むや、全裸になるよう命じた。
かつての雇用主と部下二人、そして三方に巡らせてある檻の中の売り物達が見物する中、里子の肢体は自ら一糸まとわぬそれになった。
真正は、部下達に里子の四肢を羈束させた。彼らは作業を終えると売り場を去った。
フロア中央、ステンレスの台に、里子は繋がれていた。
買い手が人間を試用する、或いは従業員が性技の実演を披露している台は、マテリアルを羈束するのにも実用的だった。
こうなることを願っていた。鈴花への未練を世間で呼ばれるところの罪悪というものになすりつけて、彼女を蹂躙した疼痛に匹儔し得る断罪への道を、本能は里子に強いていた。
但し、求めていたのは法という名の審判者だ。
里子のくだらない信念は、社会のくだらないシステムでこそ裁かれねばならなかった。俗世に身を置く価値もない、畜生同然の男に裁かれねばならない覚えはない。
「旦那様……」
声は、酷く渇いてた。
真正の指が、里子の脚と脚の間の縮毛をつまんだ。
「んっ」
伸びた恥丘は真正の指を離れると、甘く気味の悪い痺れを残して元の形状に戻った。
実業家の濁った相貌はいかなる情緒も湛えていない。不感症の視線が里子を舐めた。
「まだ……意地を張るのか。被害者どもも喜んでおろう。ほら、見ろ。お前を見ておる」
「っ、……」
かさついた、それでいて生温かい弾力を年季の入った薄皮に包んだ手のひらが、里子の鎖骨を這っていった。
もっぱらの悪意をまとう呼び水が、鎖骨から丘陵の渓谷へ、肋骨へ、恥骨へ、腹へ、性的干渉を及ぼしてゆく。
「んっ、く……」
ぷにっ……くにくに…………
里子のたわわな果実の色素と指の腹がこすれ合う。
色消しな指が遊ぶ下で、嫌悪感に強張る女体は慄き、たわむ。