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飼育✻販売のお仕事
第8章 少女給餌〜りつき〜







 萌奈に試食を強制されて、得心がいった。


 りつきは目玉焼きにケチャップのつもりで唐辛子ペーストを、キャベツにドレッシングをかけたつもりで練乳をかけていたのだ。


「マズいんだよっ……作ったのどいつだ?!縛り上げて気絶するまで息子ぶっこんでやりゃあっ」

「甘っ……これは全裸で土下座させるしかないわね」

「さっきの新人じゃない?私達のことナメてるのっ?!」

「──……」

「…………」


 通路がざわついていた。

 餌の落ち度に気付いたメスやオス達が、次々とクレームを訴えて、りつきを探し歩いていたのだ。

「どうしましょう……ここ、ガラス張り……ですよね……」

「分ったなら出ておゆき。匿うつもりで呼んだわけじゃないから」

「そんなぁっ……」

「そ、れ、か」

「…──っ?!」

 りつきの竦んでいた脚が、条件反射に翻弄されて突っ張った。


「んっ……んぅ」


 萌奈は唇を繋いだまま、りつきを奥の壁に縫いとめた。


 りつきは強引に唇を割られ、萌奈の舌を咥え込む。

 記憶に新しいキスよりずっと甘く、官能的だ。

「はぁっ……っ、ん……」

「お嬢さんの唇から、マズいご飯、食べさせて」

 萌奈の凄艶なささめきが、りつきの耳をくすぐった。右手がりつきのおとがいをとらえ、指先が頰の近くを撫でる。

 もう一方の萌奈の手が、肩や腕を行き来していた。


「やぁ、ん……ん」

 りつきは、萌奈の肩を押し返す。

 細身の身体はびくともしない。辛うじて払いのけた萌奈の利き手が、りつきの乳房に伸びてきた。
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