この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飼育✻販売のお仕事
第10章 VIP会員限定セール〜見切り品〜


 突然、志穂の声が扉の外から入室を告げた。

「どうぞ」

「シャワー、終わったぜ。あいつら洗ってやってるだけで変な声出しやがってよぉ、愉快ったら。私やっぱサドの気あるかな」

「ふふっ、今更自覚したの?」

「おっ、ポップ出来てんじゃん。なぁ里子、VIPパーティーのチラシも書かせれば?」

「VIPパーティー?」

 りつきが首を傾げた。

 里子は今し方までペンを走らせていた帳簿を閉じて、説明を始める。


 VIPパーティーとは、「ふぁみりあ」がVIP会員から参加者を募り、深夜に催すイベントを指す。

 イベントは多岐に渡る。

 主に人間見切り品セール、乱交参加型ステージ、試用会、ふれあい広場の四タイプに分かれていた。


「見切りセール以外は一見不要のようだけれど、その後の販促に繋がる。乱行参加型ステージは、一体一体の商品を通常より詳しく紹介出来る。喘ぎ声や濡れ具合、使用感を一度に多くのお客様にご覧になって、体感していただける。試用会は、地下二階に空きケージがあるでしょう。そこにお客様と商品に入ってもらって、実際にお買い上げ後を疑似体験していただくの」

「で、ふれあい広場が動物園でよくあるあれだ。地下一階の檻を開けて、立食パーティー。檻のやつらは全裸で給仕して、地下二階のやつらはコスプレ」

「ということは、ハロウィンにされるんですね!」

「……こういうコスプレ」

 里子はスマートフォンを操作して、ボンテージや花魁の装束に身を包んだ女達の画像を見せる。

 傍らで、志穂もスマートフォンを操作し出した。

「こういう人、ウチにもいます」

 りつきが指差したのは、志穂のスマートフォンだ。

 透けた水着をつけた女と、スーツを着込んだ執事が出ている。

 なるほど、りつきの実家は風俗店だ。従業員らはそうした服装で客をもてなしているのだろう。
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ