この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飼育✻販売のお仕事
第12章 落ちこぼれ従業員の特訓


* * * * * * *

 件のサロンは町屋のカフェの二階にあった。

 恵果が主催しているパーティーは、大規模なものからセクシャルやドレスコードを限定したものまで千般ある。


 伊澄は二週間前のメモのURLから、改めて恵果に連絡をとった。ラインでトークをしていた中で、今宵の宴を知らされたのだ。


 参加資格は女性であること。そして主催者と懇ろであること──…。



 かび臭いような空間は、やんごとなき女達のフレグランスに華やいでいた。妄りがましい息差しがそこはかとなく浮遊する。

「こんばんは」

「あらぁ久し振り。元気してた?」

「お陰様で。貴女は大丈夫?お兄様がお留守だと伺っているけれど……」

「一人の方が気が楽だわ。家政婦さんと四人、女子校時代の修学旅行の気分よ」

 軽快な女達の笑い声とカクテルグラスの音が交わる。

 伊澄が会場に踏み入るや、とりわけカジュアルな女が一人、花畑のごとく群れを離れた。


「結野さん、来てくれて嬉しい」

「こんばんは」

「浮かれた人達ばかりだけれど、皆、思い遣り深いわ。もうじき余興を始めるから、ケーキでも召し上がって待っていて」

「有難うございます。恵果さん、今日もお綺麗ですね」

「っ……、本気にしちゃうじゃない」

 テーブル台の近くには、給仕の女達が侍っていた。

 女達は伊澄に果実酒を振る舞い、春日家の家政婦だという二人は早速、好奇心を露わにし出した。
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ