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飼育✻販売のお仕事
第12章 落ちこぼれ従業員の特訓
待機中、伊澄は周囲の女達と歓談した。そこで勝負に使用されている女体は、かつて「ふぁみりあ」から購入されたものだということが分かった。
「あすこは商品の質も良いし、茅中さんも興味深いわ。すごくエロティックな人なのに、恋人の影が全くないの。セフレの方も」
「前職は何だったのかしら。「ふぁみりあ」が出来たのは十四年前でしょう?確かお歳は三十後半……私達のネットワークでは、どこかのお嬢様というわけではなさそうなのよね」
「ところであの女体の格好、貴女のところのご主人が好まれている形態ではない?」
「ええ。昔、主人が下働きだった頃、輪姦プレイにお呼ばれしたの。その時の彼の雇用主が、玩具にああいう格好をさせてたんですって。どこかの別荘だったかしら。性器も裂けちゃって女は大泣きだったそう。主人達は女を一睡もさせないで犯したわ。もっとも、私はああいう格好をする時、ちゃんと前戯はさせるけれど」
「ねぇ、その雇用主の方、ここだけの話どなた?」
「どなただったかしら……新……新崎……」
「結野さん」
性臭のしみたバイブレーターが、伊澄の手中に滑り込んだ。
チームの群れを抜け出るや、恵果が伊澄の腕にまといつく。
「惨敗だわ。こっちのチーム、マゾばかりで皆わざと手を抜いてる」
「みたいですね」
「後で私を指名して」
「考えておきます」
恵果の火照った唇が、伊澄の耳許を離れていった。
伊澄は「B」とペイントされた女体の前に足を止め、緩んだ顔に口づけた。