この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Birthday’s
第3章 番外編ー由美子と誠ー
「これです。」
清水さんが持ってきたのは、3つのフォーチュンクッキー。
「全く。何考えてるのかしらあの人…」
由美子の目からポロリと涙が落ちた。
こんなもの見せられたら、嫌でもあの時のことを思い出してしまうじゃないの。
恭子は由美子の様子に驚きつつも、きっと大切な思い出なのだろうと微笑ましくなる。
由美子は鼻をすすりながらクッキーを割る。
だが中のグラシン紙は白紙だった。
「?」
もう一つも白紙。
最後に割った一個の中に、
『リビングの置き時計の裏』
とだけ書かれていた。
てっきり愛のメッセージが綴られているものと思っていた恭子は拍子抜けしたが、由美子は笑いながら置き時計の裏を見に行く。
そこには一つのジュエリーケースと手紙があった。
ジュエリーケースの中身は大きなブラックパールが一粒嵌ったネックレス。
綺麗な球形と、美しいピーコックグリーンの光沢で、一目で良質だとわかる。
由美子は手紙を開けた。
清水さんが持ってきたのは、3つのフォーチュンクッキー。
「全く。何考えてるのかしらあの人…」
由美子の目からポロリと涙が落ちた。
こんなもの見せられたら、嫌でもあの時のことを思い出してしまうじゃないの。
恭子は由美子の様子に驚きつつも、きっと大切な思い出なのだろうと微笑ましくなる。
由美子は鼻をすすりながらクッキーを割る。
だが中のグラシン紙は白紙だった。
「?」
もう一つも白紙。
最後に割った一個の中に、
『リビングの置き時計の裏』
とだけ書かれていた。
てっきり愛のメッセージが綴られているものと思っていた恭子は拍子抜けしたが、由美子は笑いながら置き時計の裏を見に行く。
そこには一つのジュエリーケースと手紙があった。
ジュエリーケースの中身は大きなブラックパールが一粒嵌ったネックレス。
綺麗な球形と、美しいピーコックグリーンの光沢で、一目で良質だとわかる。
由美子は手紙を開けた。