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淫ら
第6章 6.
私も無言のまま。
でも拒否していないのは圭一にも伝わっているようで
ゆっくりと圭一の指は鎖骨の辺りに触れてくる。

私は圭一の肩に頭の乗せ、目を閉じて刺激を受け入れていた。

指先の刺激は遠慮がちで僅かなものだったが
「いけないことをしている」という背徳感のせいで
その僅かな刺激は何倍にも膨れ上がっていた。

私達はごく自然に見つめ合い、言葉を交わさないままキスしようとした。
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