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淫ら
第5章 5.
そんな刺激のせいか、ワインの酔いのせいか
気付くと私は圭一の腿の上に手を置いていた。
私には酔うと甘えたくなるという癖があって
圭一との座る距離もすごく近くなっていた。
さすがにハッとして手を引っ込めたが、
圭一はそれを見越したようにソファに深く座り
私の肩を抱くように腕を回してきた。
さっきよりも更に距離が近い。
もたれ掛かるように体を預けることはしていなかったが
もう密着していると言っていいだろう。
私が圭一の温もりを感じたのは、この時が最初だった。